投稿日:2025.04.08 最終更新日:2025.04.08
これからの塩素系金属加工油
COP12が迫ってきたためか中鎖塩素化パラフィン(MCCP)の含有調査依頼が増えています。さてMCCPの国内での使用規制までについては前回のブログ( どうなる塩素系金属加工油 )をご覧ください。今回は長鎖塩素化パラフィン(LCCP)の紹介と我々が出来ることをお伝えしていきます。
目次
使うなら長鎖塩素化パラフィン
長鎖塩素化パラフィン(LCCP)は国内外の規制を受けておらず、今後も使用することができます。
MCCP同様の効果があり、自社品の切替え及び新規開発品のラインナップを取り揃えています。
一般的なLCCPの定義は炭素数18以上とされていてSCCP・MCCPは含まれていません。POPs条約で対象になっているMCCPの定義は炭素数14~17で塩素化率45%以上とされています。
長鎖塩素化パラフィン(LCCP)を代替えとして使用をご検討されている場合はぜひお問合せ下さい。またMCCP品を塩素フリー品で代替えを考えている・探されている方もお問合せお待ちしています。
では、次に私たちがこれからどうやって貢献していくかをご説明します。
【私たちができること】
これからの日本のものづくりにどうやって貢献するか考えました。
出来るだけ広くお伝えし、情報格差をなくす
先ずは国内でMCCPが使用規制になるまで主に3つの手段で皆さまに情報をお伝えすることに努めます。
①本社・各支店(横浜・郡山・多摩)の営業マンが直接、お客様へお伝えします。
販売店様にもご協力いただきながら全国をカバーします。お気軽にお問い合わせください。
②展示会に出展し、お客様が情報収集できる場を設けます。各会場にて心よりお待ちしております。
5/28~29 シチズンマシナリー/西日本プライベートショー @ハナミズキホール(大阪)
2025年展示情報 | シチズンマシナリー株式会社
10/22~25 メカトロテック2025 @ポートメッセなごや(愛知)
MECT2025|国内最大級の設備機械・技術の専門展 メカトロテックジャパン2025
ストックホルム条約(POPs条約)にてMCCPがAnnexA(廃絶物質)決定後、国内で審議結果の
情報が公開されます。テストや切替えのスケジュールと相関しているか確認できるよう努めます。
塩素系金属加工油が必要な加工か見極める
これが我々の最大の強みです。
お客様の条件や環境を丁寧に聞くことを大事にしています。
どういった条件なのか、
テスト経験はあるのか、
なぜMCCPを使ってきたのか、
工具と材料が交わる時、何が起きているか想像します。
ときに、長鎖塩素化パラフィン(LCCP)を使用せずとも要求を満たすことができる金属加工油をご提案できる場合もあります。さらに同じ加工品が続くとだけではなく、形状や条件がガラリと変わり合わなくなった場合でも配合や原料を見直してアレンジしていきます。持ち合わせた原材料であらゆる要望・条件に応じたブレンドを行えます。こういった現場対応力はメーカーである我々の特長です。プレサービスとアフターサービスの両方で皆さまを強力にサポートします。
新鮮な情報を収集、更なる開発・改良をおこなう
そして鮮度の高い情報を収集し、先読みをしていきます。現場対応で見えてくる現象と仕入れ原材料、自社開発品を掛け合わせて、環境面・安全性も考慮しながらよりよい金属加工油の開発・改良に努めます。
皆さまを取巻く環境は常に変化を続けているかとお察しします。
そんな中でも私たちは前向きに取組み、順応し、克服するべく「難削魂」を持って一緒になって取組んでいきます。