投稿日:2024.02.09 最終更新日:2024.02.26
CNC自動旋盤の「切削油が不足しています」メッセージが出たら…
「切削油が不足しています。」というメッセージ・アラームが表示されたとき、
切削油を追加しても解消されない事はありませんか?CNC自動旋盤を使用されている方々では、
この現象はたまに発生するようです。そういった時には下記の3点を確認することをお勧めします。
①タンクのフタを開けてみて、切削油のカサが低い。
→切削油の補充する。
→切削油の補充する。
②切削油のカサはあるが、切り粉が詰まっている。
→切り粉を除去する。
③切削油レベル検知用のフロートセンサーが固着している。
→フロートセンサーをタンクから取り外し、清掃する。
パッと見て分かりにくい③を実際に見ていきましょう。
写真は弊社で所有しているシチズンマシナリー㈱製/L20で、赤く囲った所がフロートセンサーです。
写真は弊社で所有しているシチズンマシナリー㈱製/L20で、赤く囲った所がフロートセンサーです。
ボルトを外して抜いてみます。
赤く囲った黒く見えているのがフロートです。
フロートは切削油がタンク内に十分に満たされていると上に上がり、切削油が不足していると
下がる仕組みです。
そのフロートが固着してしまうと上昇できなくなり、切削油が入っているにも関わらず
下限から動けずに切削油が不足していると機械側に出力されてしまいます。クーラントポンプ周りに
付着した切削油が固着しているような環境だと、フロートの固着も疑ったほうが良いと思います。
今後も切削油メーカーとして、弊社所有のL20やユーザー様のオイル交換時などに発生した
主軸台移動形自動旋盤のアラームや不具合を早期に解決する方法を掲載していければと思います。